
折角、家を建てるのならば、オシャレな内装の家にしたいですよね。
しかし、ローコスト住宅など安い家の場合、どうしてもチープ&ダサい家になりがち…。
何を意識したら、ダサい家を回避できるかをご紹介します。
こんな方におすすめ
- 家づくりをするにあたり、ダサい家化を避けたい方
- ローコスト住宅を検討中の方
Contents
ダサさの原因
新築の家なのに、見た瞬間に「ダサい」と思う事ってありますよね。


あれこれお金をかけられないローコスト住宅の場合、特に「ダサい家化に陥りやすい」です。
そもそも、
何がその「ダサさ」を感じさせているのでしょうか?
以下、新築におけるダサいポイントをご紹介します。
賃貸アパートの雰囲気が出ている
私の場合は、過去に見てきた、よくある安い賃貸アパートの雰囲気を連想し、「ダサい」と感じる事が多いです。
- 古めかしさ
- 採光の少なさ
- 窓の小ささ、デザイン性のなさ
- 廻り縁や巾木の主張の強さ
天上と壁の境目を縁取る「廻り縁(まわりぶち)」が濃い色であると、少々圧迫感がでますね。
同じく、床と壁の境目を縁取る「巾木(はばき)」の色や幅も。

その時代時代の流行りもあるのかもしれませんが、「縁取り」は、今の時代においては基本的に古めかしさの象徴ですね。
つなぎ目や境目を曖昧にし、ひと続きのように見せて、空間の広さを印象づける手法が良しとされています。

また、天井が低く、デザイン性のない小さな窓…と、室内に十分な明るさが得られない家は、洗練されたオシャレな家とはかけ離れた印象になってしまいます。
無難すぎる配色とデザイン
今は、オールホワイトやモノトーン配色の内装が人気ですね。
「シンプルイズベスト」なんて言ったりもしますが、一歩間違えると、特徴のない質素すぎる内装は「安っぽさ」を感じさせる原因になります。
無難で失敗なしと思われがちなオールホワイトは、逆に注意が必要です。
チョイスミスによる違和感
チョイスミスによる統一感のなさは、ダサさの原因の1つです。
センスの問題と思われがちですが、センスや感性という感覚的なものではなく、知識の無さが招く失敗です。
こちらの写真ですが、ペニンシュラキッチン、カップボードもピッタリサイズの備え付け、照明もダウンライトを採用していたりと、それなりにお金を掛けた、新築らしさの要素が詰まったキッチンですが、何故だかちょっとダサさを感じてしまいますよね。


- キッチンカウンター、建具のドア、床、と木目の色がそれぞれ異なる。⇒統一感がない。
- キッチンカウンターとカップボードの色が異なる。⇒調和がない。
- キッチンの中でアクセントクロスの色が浮いている。⇒違和感。
「あくまでもアクセントだから」「ちょっとハズした方がオシャレ」など狙いがあるのかもしれませんが、そういった狙いポイントが多すぎると、それぞれが主張し合ってぶつかり、雑多な印象になってしまいます。
それぞれをバランスよく「調和」させる事が、全体的な見た目の美しさには必須です。


色や柄の衝突を避けるために、特に、濃い色や柄物の選択は慎重にしたいものですね。
おしゃれな家の特徴
逆に、「おしゃれ!素敵!」と思う家の特徴は以下です。
- 抜け感がある
- 明るい(自然光に限らず照明でもいい)
- 厳選されたアクセントがある
- 色以外に、質感への拘りもある
- ステップダウンフロアを採用
言い方が古いですが、一時期、ファッションやヘアスタイルで盛んに使われていた「抜け感」。
すっきりと洗練された雰囲気が、新しさ、爽やかさなどの新鮮な印象を与えます。
アクセントは必要最小限に。
そして色に限らず、「質感」も大事にしている為、「のっぺり感」を感じさせませんね。
「質感」を重視して良い物を選ぶ…、やはりそれが高級感や重厚感などを強調する為、リッチな空間づくりには欠かせません。
また、流行りなのかもしれませんが、最近は、吹き抜けや天井高に拘るだけでなく、床の高さに変化を出す手法も人気ですね。


部屋を広く見せたいのであれば、横の広がりだけでなく、縦の高低感も大事になってきます。
ローコスト住宅だと、段差を作るなどのの余計な対応は難しいかもしれませんが、ありきたりな内装から脱する方法として、かなり有効です。
ダサさを軽減させる方法
上記の通り「ダサさ」には理由があるので、それを意識した家づくりをしましょう。

余計な線を増やさない
抜け感の妨げになる廻り縁や巾木の主張を抑える為に、それぞれの幅を狭くしたり、色を壁紙に近づけるなどして、目立たせない工夫をしましょう。
また建具や窓の配置バランスも関係してきます。
なるべく、縦の線、横の線、共に揃えられる線は揃える。
これを徹底する事で「整った(揃った)印象」を強調する事ができます。
具体的には、窓を他の建具と高さを揃える、ドアや開口の高さを天井に合わせる(ハイドアにする)などです。
ローコスト住宅においては難しい課題ではありますが、予算内で、極力「線を揃える」事を目指しましょう。
色数は最小限にする
注文住宅の場合、クロスも好きに選べるので、ついついアレもコレもと好きな色や柄のものを選びがちですが、色と柄が増えれば増えるほど雑多な印象は強くなってしまいます。
色彩の知識がない人は特に、好みで色を組み合わせる事は危険です。


ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーと最低限度に絞る事で、室内にすっきりとした統一感を持たせることができます。
色味は後からいくらでもインテリアなどで加えることができるので、家づくりの内装決めの段階では、色数を選びすぎないようにしましょう。


照明にこだわる
見落としがちなのが照明です。
シンプルな家でも、照明によって素敵な空間を演出することができます。
ただ、明るさを確保するためだけではなく、家の中の各ポイントを引き立ててる為の照明を検討してみましょう。
例えば、テレビを設置する事を想定し、それを照らす為のダウンライトやスポットライトの設置など。


体験談:我が家が意識したこと
ローコスト住宅の我が家が、実際に「ダサさ」回避の為にした事は以下です。
天井高を320cmに変更
明るさと抜け感を出すなら、吹き抜けを採用するのが手っ取り早いですが、我が家は間取りと予算上それが難しかったので、かわりに天井を高くしました。
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折り下げ天井を採用
本当はリビングの天井を工夫したかったのですが、天井高の対応を優先したので、かわりにキッチンの天井を折り下げ天井にしました。
室内ののっぺり感を軽減させる為です。


この折り下げ天井により、キッチンとダイニングのエリア分けが出来、お気に入りのキッチンを強調する結果にもなったかと思います。
真っ白の何もない天井だとやはりつまらないので、吹き抜けでも梁でも…何かしらデザイン性が欲しいですよね。
尚、この折り下げ天井、天井との間に棒状のLEDライトも設置していて、ライトアップ可能です。
Pinterestで、素敵な折下げ天井のキッチンを収集してみました。ご参考にどうぞ。
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「注文住宅 house building」のアイデア 900+ 件 | 家 づくり, リビング インテリア, 注文住宅
2022/01/18 - #新築 #マイホーム #家づくり #体験談 #間取り。「家 づくり, リビング インテリア, ...
www.pinterest.jp
室内ドアに拘った
我が家も、内装を拘るにも予算的に限度があったので、+数千程度のアップで可能だったオプション変更で、ガラス付きドアにしました。
これが意外と効果大!
あんまり気にしたことなかったのですが、家を建てた事で、初めてドアのデザインの重要性に気づきましたね。
それぐらい、ドア1つのデザインの有り無しで雰囲気が一気によくなり、変更して良かったポイントの1つとなっています。
あれこれ内装や建具を変更する余地がない方も、リビングからよく見えるドアのデザインだけは、よく検討された方がいいと思います。


オシャレな内装の参考
私がPinterestで収集した、オシャレな家の内装をご紹介します。
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「インテリア 内装 Interior」のアイデア 90 件 | インテリア, インテリア 内装, 内装
2021/08/02 - 素敵な内装の写真を収集中!#注文住宅 #マイホーム #新築 #戸建 #マンション #おしゃれ ...
pin.it
(我が家のテイストである、ホワイト×ダークブラウンを基調とした内装が多くて恐縮ですが。)
ローコスト住宅だと、オプションもりもりにしたとしても、全然、遠く及ばないような施工内容かと思いますが、ポイントポイントで参考になるかと思います。
我が家はもう後の祭りです。


内装のダサさ対策まとめ
という事で、ダサさ対策をまとめると…
ダサさ軽減チェックポイント
- 余計な線を減らす
- 色数(柄の種類)は最小限に
- 採光、照明で十分な明るさを確保する
- 天井に何かしらのデザインを施す
- ドアなどの建具に拘ってみる
あと、ローコスト住宅の場合、空調は後付けのエアコンに頼る事になりがちですが、その配置場所なども気を付けたいですね。

その他、「安っぽい注文住宅の特徴も」以下の記事でご紹介していますので、併せてご覧くださいね。
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安っぽい注文住宅の特徴4選!ローコスト住宅を建てるなら気をつけたいポイント。
みみみドアぐらい派手で良かったなぁと思います。 注文住宅の高そうな素敵なお宅は、だいたい玄関ドアからもう素 ...
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以上、内装のダサさ対策についてでした♪どなたかの参考になりましたら幸いです。