
注文住宅を新築した我が家がお勧めの、家づくりの進め方をご紹介します。
「まずはコレから!」というのがあります。
コレをしないと、いざ希望の土地や物件と巡り合えた時に、購入できずに逃す羽目になるかもしれません…我が家のように…。
こんな方におすすめ
- これからマイホーム作りを始められる方(注文でも建売でも何でも!)
- 最初に何をしたらいいのか知りたい方
まずはエリア決め
まずは、家を建てたいエリア決めから始めましょう。
最初はザックリでいいかと思います。
人それぞれ希望条件や許容範囲が違うとは思いますが、以下のようなポイントを目安に絞ります。
- 「職場から電車で○分圏内」など、職場を中心に通勤可能エリアを絞る。
- 近くに実家などがあって、必要であれば実家と職場の間のエリアに注目する。
- 総合病院、学校、商業施設など、生活圏内に入れたいスポットを考慮しつつ、更にざっくりエリアを絞る。
絞りすぎると、土地探しが厳しくなるので、本当にザックリでいいかと思います。
「○○市の○○沿線のどれかの駅」「○○駅から○○駅の間」など、その程度でいいと思います。
あと、もし、電車通勤の都合で「駅から○分以内」という駅チカの希望があれば挙げておきましょう。
因みに、我が家の最初のエリア条件は以下でした。
土地選びの条件
・夫の職場から電車で40分圏内
・駅から徒歩10分圏内
・小学校が徒歩15分圏内
尚、上記の条件を満たした土地に現在住んでおります。
我が家は、「駅から徒歩10分圏内」というのが優先度高かったので、最終的に、「駅チカでも安い土地」という事で、駅は選ばず、あくまでも駅からの近さと価格で選びました。
その為、全く縁も縁もない、もっと言うと降車した事すらない駅が最寄りの土地を購入する事になりました。
でも、全く知らない駅と地域ではありますが、色々揃っている町なので、特に不便はしていません。(もちろん下見に何度か足は運んでから決めました!)
土地探し?ハウスメーカー探し?
注文住宅を建てると決めている人、建売購入と決めている人、どちらの場合であっても、エリア決めと当時に、ハウスメーカーや工務店のあたりをつける作業を開始する事をお勧めします。
ハウスメーカーの候補をいくつか挙げておく、という事です。
土地探しの前に、何故?
と思われる方が多いと思いますが、家づくりはスピードとタイミングがとても大事なのです。
マンションの売却経験、土地を逃した経験、建売を逃した経験から、私は特にそう思っています。
良い土地や物件が見つかった時というのは、だいたい、喜びも束の間「ヤバイ!いい土地だからすぐに他の人に買われそう!」という危機感と背中合わせ状態にすぐなります。
そして、その後の、購入に向けての初動は、ハウスメーカーのあたりがついているかどうかで、変わってくると思います。
「いい土地見つけた!すぐに買いたい!」という時に、まだハウスメーカーとの繋がりがないままだと、購入可能な家の規模や仕様もわからず、見積もりもすぐに出せません。
そこに時間がかかり、土地の契約に至れず逃す…というのが目に見えています。
土地探しの前に、ある程度、ハウスメーカーの元で建てたい家の構想を練っておいた方がいいです。
- 家の規模(最低でも確保したい建坪数、平屋or2階3階など建物の希望)
- 間取り(部屋数くらいは…)
- 家の最大予算(家づくりに出せる総額の最大値)
我が家の場合は、一番最初に土地を購入する事になった際に、4社ほどに見積もりを請求しました。
上記の通り、結局、土地は買えずに終わりましたが、その後、その中のハウスメーカーから建売を紹介してもらったりと、各社2年近くずるずるとお付き合いさせて頂きました。
そして2度目の土地購入時、もちろん繋がりがあったハウスメーカーの中に1社に「いい土地見つけました!」と連絡いれました。
すると、すぐにその土地にあった設計図と見積もりを作成して下さり、スムーズな購入検討ができたので、今度はタッチの差で逃す事もなく、無事、土地購入に至れました。
土地が見つかった時点で、既にそのハウスメーカー側は、我が家がどういう価格帯でどういう仕様(間取り)の家を希望していたのか把握していたので、設計図も見積もりもとてもスムーズに出してくださいました。
内容もかなり具体的でした。
すぐに相談できるハウスメーカーと常に繋がっておく、というのは、とても大事な事だと思っています。
公開されている土地情報は古い可能性あり
不動産探しとなると、真っ先に見るのが、SUUMOやホームズといった、大手の不動産情報のポータルサイトだと思います。
そこで、住みたいエリアと、予算で絞って…と。
賃貸を探す時はそれで良かったはずですが、土地探しの場合は、それだと良い土地に出会える可能性が下がるかもしれません。
というのも、良い立地の土地は、真っ先に建売を建築・販売する業者に買われてしまうからです。ポータルサイトに掲載される事なく、完売するそうです。
それはなぜかというと…、不動産情報はレインズという不動産情報管理サイトがあり、不動産会社のみが閲覧できるようになっているからです。
「レインズ物件」と言われている、所謂非公開物件です。
この中で、売り主の許可が出たものだけが、ポータルサイトに掲載されているのです。
新しい良い物件は先んにどんどん不動産関連会社に買われているわけですから、私たち一般人が見ている土地は、売れ残りである可能性が高いのです。
より早くよい物件と出会う為には、不動産屋に依頼し、どんどん新しい情報を流してもらう事が必須です。
そういう意味でも、土地探し開始時から、ハウスメーカーなど業者を絡ませておいた方が良いのです。
ハウスメーカー・工務店の探し方
ハウスメーカーと工務店、どちらがいいのか?
我が家は、施工会社探しにあたっての資料請求については、ハウスメーカーと工務店と拘りなく半々にして、繋がりを持ちました。
ハウスメーカーは全国展開と知名度からの安心感、工務店は地域密着型と自由度の高さと言いますよね。
他、私が特に感じた両者の違いは以下です。
ハウスメーカー
・パッケージ化されている格安プランがある場合が多い。
・注文住宅以外でも、建売などの事業も抱えている事が多い。
工務店
・設計の自由度が高く、施主の要望を叶えようと尽くしてくれる感がある。
・さじ加減的な値下げがある。値下げ交渉がらく比較楽。
工務店の方が、家づくりは楽しそうだなと、担当者の方と電話をしていても思いました。
具体的に、流行りやお勧めの建材の話が出たり、施主に寄り添って家づくりを進めてくれそうな期待感はありました。
ただの印象ですが、規模が小さい分、拘って丁寧な仕事をしてくれそうな気がしました。(もちろん、小さくて適当な工務店も実在するようなので、工務店が丁寧とは言えませんが…。)
あと、事務所に社長さんがいらっしゃると聞いたので、値下げ交渉の難易度は比較的低いのかなと思いました。
「あのハウスメーカーの○○の家を建てたい!」という希望があれば手っ取り早いですが、もしそういう拘りがない場合は、あれこれ資料請求し、営業担当者と話をしてみるといいかと思います。
家を建てたい(購入したい)エリアが決まったら、とりあえず、資料請求をしてみましょう!
こちらの【持ち家計画】は、「市区町村」から対応可能なハウスメーカーと工務店を一括紹介してくれる便利なサイトです。
トップページの入力欄に、家を建てたいエリアの市区町村名を入力して、「検索する」ボタンを押します。
すると、「カタログ請求・見学予約」のフォームに遷移します。
【1】の、基本情報を入力します。
【2】の、こだわり入力は、もし既に家に関する希望があれば選びます。
でも、あまり細かく絞ると検索結果がかなり限定的になるので、「まとめてチェック」の方がいいかなと思います。候補は多い方がいいので。【2】の入力が済むと、【3】の会社選択が可能になります。
最初に指定した地域で対応可能なハウスメーカーと工務店が一覧されます。
「この会社について」のリンクをクリックすると、会社情報や建築実績や写真を見る事ができます。
展示場などの場所も地図で確認できます。
近場ならとりあえず見に行ってみたいですよね!是非予約しちゃいましょう♪
それぞれ、「カタログ請求」「相談・見学」の項目があり、選択可能です。(※カタログ請求できない会社もあります。)
他、同フォームにて、氏名、住所、連絡先など基本情報を入力します。
「必須 相談希望日時」の項目では、4日後以降を指定できるようになっています。電話がとれる時間帯を指定しましょう。
尚、電話が苦手な人や、子供がいて電話は対応しにくいという方は、フォーム下部にあるその他の欄に、一言、メール希望の旨を入力しておくと、メールで対応してもらえます。
家に限らず、何の資料請求でもそうですが、一度請求すると営業電話が凄いくるようになったりしますよね(汗)
でも「電話はいいから、とりあえず資料だけ送ってくれ」って方も多いかと思います。最初にしっかり、メール希望の旨を書きましょう。
全ての必須項目の入力が済んだら、ページ最下部にある「入力内容を確認する」ボタンを押します。
入力内容の確認ページに移動いますので、問題なければ「入力内容を送信する」ボタンを押して送信すると、完了となります。お疲れ様でした!
ハウスメーカーや工務店は、会社によって様々なので一概には言えませんが、ある程度の要望を伝えると、サービスでサクっと間取り図などを作成して下さる会社も多いです。
土地を探す前から、ある程度、家の価格と全貌が見えると、分かりやすくてとても助かります。
最初に、間取り図を受け取った時は、感動しましたね…。
そこの会社にはお願いしなかったのですが、でも今思えば、問い合わせの段階で、間取り図作成、見積もり作成と…手間のかかる事を丁寧に対応して下さる各社の営業努力、本当、施主側からすると有難い限りです。
でも、恐縮しながらも、施主はそれらを大いに活用して、家づくりのスタートダッシュは軽快にいきたいものです♪
因みに、結局、我が家は、首都圏を中心に展開している、注文住宅と建売事業を両方展開しているハウスメーカーで建てました。
我が家の場合は、それが正解だったようです。
尚、その1社との出会いは最初の土地探しのタイミングでした、その後、建売の検討を経て、また注文住宅に戻ってきて、最終的に施工会社を絞ったタイミングは、土地を購入するギリギリの段階でした。
最後のハウスメーカー決めは、大手とその1社との一騎打ち状態で競って頂いたのですが、色々と事情を知って合わせてきて下さった(かつ、値引き交渉にも応じて下さった)その会社に決定しました。
なんだかんだで、約2年…と、長い付き合いとなりましたが、これも御縁なのだろうなと思っています(笑)
注文か戸建か迷われている方ほど、複数社と繋がっておくのがいいと思います。
我が家のように、注文住宅買おうと思ったけど買えなくて、急いで建売探したけれどこれも買えなくて、やっぱり注文住宅に…なんてパターンにならないとも限らないかと思いますので(苦笑)
これは、建てる家が、注文住宅だろうと、建売だろうと、中古だろうと、変わらないかなと思います。
選択肢は多いほどいいですし、比較対象も多いほど、最善が選びやすいです!
我が家の家づくり遍歴
我が家の家づくり遍歴をご紹介します。
元々持ちマンション住まいでしたが、子供が増えて手狭感があった為、住み替える事にしました。
子供達がまだ小さいので、「上の子の入園タイミングをリミットに」家づくりをスタートさせました。
- 都内2LDK分譲マンションを売却。ほぼ買値で売却に成功。400万ほど手元に入る。
- 古家付きの土地を見つけ、購入希望するものの、1年も入居者が退去せず、結局未購入に終わる。
- 入園リミットが近づき、建売を購入希望するも、タッチの差で希望物件を逃す…
- その後はよい立地の建売が見つからず、急遽土地探しを再開。
- なんとか土地とハウスメーカーを決めて、2020年4月に33坪のローコスト住宅を新築!
完成は2020年4月末でした。
という事で、実は、息子の入園には間に合わせることができませんでしたが(汗)
ハウスメーカーと12月に契約した時点で、もちろんそれは分かっていました。色々事情あって急いだ結果なので、仕方がないのですが…でも、無事予定通り完成しました。
そんなわけで、かなり、まわりに振り回され、運にも見放され…遠回りな家づくりを経験しました。
まとめ
希望していた土地や物件を逃した経験から、家づくりを始めるにあたり、まずした方が良いことをご紹介しました。
無料で利用できるという事で、使わない手はないかと思います。
自分で1社ずつ請求となると、「そのメーカーを知らなかった故に、自分の家に最適なメーカーと巡り合えなかった」なんて事になり兼ねません。
多くの物を見た上で、よりよい1社を選べるといいですね。
最初の資料請求は、超重要です。
是,非、沢山のハウスメーカーと出会ってください。
どなたかの参考になりましたら幸いです。ご覧いただきまして有り難うございました。