そのお悩み解決します。
我が家にはカニンヘンダックスがいます。間もなくシニアに突入するので、新築した家に合わせたスロープをダンボールと粘土にて手作りしました。
その作り方をご紹介します。
こんな方におすすめ
- 小型犬用の室内スロープの作り方が知りたい方
Contents
犬スロープの必要性
そもそも犬にスロープなど必要なのでしょうか?
犬も老化と共に足腰が弱ってきます。
特に、我が家のダックスのような胴長な犬種は、4頭に1頭は椎間板ヘルニアになると言われています。
普段の生活の中での、段差の昇降、高所からの飛び降りなどによる腰への負担は、年々積み重ねられていきます。
ある時、何かの拍子で突然発症してしまうという事も少なくありません。(肥満など他の要因もあります。)
日々の生活の中でも、早くから如何に腰への負担を減らせるかがカギとなっています。
床は問題ないでしょうか?
ペット専用(犬猫向け)フロアコーティングがあります。防滑性に加え、撥水性、耐傷性、耐久性、舐めても安全な抗菌も兼ね備えたペットに最適なフロアコーティングです。床が滑るかも?と心配な方はこちらも併せて要チェックです。
⇒我が家もついに、椎間板ヘルニアに…!!!!!体験談をご紹介しています。
犬スロープが必要な場所
スロープを設置すべき場所は以下が考えられます。
- ソファ・ベッド
- 庭への出入り口
- 階段
- 玄関
日常的に、飛び下りる必要のある場所に欲しいですね。
尚、新築時の我が家の場合は以下のような状況でした。
- ソファ・ベッド ⇒躾でカバー(最初から上らせていない)
- 庭への出入り口 ⇒勝手口には石の階段あり
- 階段 ⇒2階には上げる必要のない間取りにしたから問題なし
問題となったのは【玄関】だけでした。
我が家は、玄関続きになっている土間収納の一部にトイレトレーを設置しており、犬はいつもここで排泄しています。
犬の排泄動線については、我が家の間取り含め以下で詳しくご紹介しています。
参考階段下のペットスペースは1畳!仕様と排泄動線をご紹介!ペットと暮らす家。
みみみ奥行…(笑) ペットスペース費用 造作という事で建築費用に込みになっており、残念ながら、ペットスペー ...
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玄関ホール部分から土間までの高さが24cmあります。
玄関としては極一般的な高さではありますが、小型犬にとっては結構な高さになります。
ジャンプして上り下り可能ではありますが、加齢が進むと厳しくなってくる所です。
そして、ダックスには普段から上り下りさせたくない場所です。
(踏み台などを下に置いてその場しのぎをしていました。)
ここ用のスロープを思い切って手作りする事にしました。
ダンボールスロープDIYのメリット
- ピッタリサイズの物が自由に作れる。
- 色やデザインを自由に決められる。
- 犬の足への負担軽減の為の素材・材質選びが自由。
- 費用を抑えられる
市販のスロープは沢山ありますが、一番の問題はサイズですよね。
我が家はご紹介した通り、スロープ設置希望である玄関が狭く、市販のものだと嵩張り過ぎるという問題がありました。
ダンボールスロープDIYのデメリット
- 耐久性に不安がある
- 作り方によっては防水が機能しない
すのこなど木製であれば耐久性に期待はできそうですよね。
防水については、防水効果のあるウレタンニスなどで上からコーティングする事で、機能性は高められます。
それでは、実際に作っている様子をご紹介していきます。
ダンボールスロープDIYの方法
主に、ダンボールと粘土で作りました。
段ボール箱で骨組みを作り、粘土でコーティングといった感じです。
「なんでダンボールなのか…???」という所ですが…
単純に、木を切ったり釘を打ったりが苦手、なだけです。
あと、ダンボールと粘土ならサイズの微調整も簡単と考えました。
手順①段ボール箱で土台を作る
段ボール箱は夕張メロンの箱、他は普通の段ボールを解体して使用しました。
贈答用そうめんの木箱があったので、それもスロープの補強として再利用。
イメージだけで、サイズ感を決めました。
実際に玄関に置いて見ながら、高さやスロープの長さを調整していきます。
サイズは、底が縦83×25cn、天板部分は縦38cm×25cm、高さ24cmです。
十分な幅と、傾斜の角度を調整した結果、見た目は酷いですが、こんな形になりました。
形を決めた後は布テープでひたすら補強です。
底は、防水も兼ねてビニールテープを貼りました。
土台完成後は、実際に犬が乗って問題ないかを確かめます。
グラつきがあると危険です。
納得の安定感がでるまで、土台の中に詰め物をしたりして調整します。
中が空洞だと凹みなどの原因にもなります。
今回は低いスロープなので横倒れの心配はありませんが、安全面に一番気を配る必要があります。
スロープのサイズ決めに当たってのポイントは以下です。
- 怖がらない高さか?
- 転落しない十分な幅が確保できているか?
- 坂はゆるやかな傾斜になっているか?
手順②天井のスロープ部分から粘土を貼り付ける
今回、見栄えも考慮し、木質粘土にしました。
木粉が混ぜられたもので、乾燥して固まると、木材のような質感になる工作用粘土です。
安心の日本製です。
色が薄茶色で、少し木の匂いがします。
紙粘土と同じく程よい粘り気があり、扱いやすい粘土です。
少しずつ親指で押すような形で、粘土を土台に貼り付けていきます。
足裏に優しい表面にしたかったので、少しずつ貼り付ける事で、あえて凹凸感を出しました。
手順③側面に粘土を貼り付ける
スロープの側面は、レンガ調の模様にしました。
綿棒で粘土を薄く伸ばし、粘土ベラなどで長方形にカットして使います。
カットしたパネルは、ずらしながらボンドで貼っていきます。
さらに詳しく
粘土の特性上、乾燥すると反りが出てしまうので、あえて乾燥前に貼り付けて密着させました。
半端な所はカットしたり、逆に足したりしながら隙間を埋めていきます。
天井部分との境目は特に丁寧に埋めます。
少し、角の部分には淵のように高さを出しました。
そして、スロープ部分に、同じ粘土で犬の足型を施しました。
アクリル絵の具などでダークブラウンを作って、足型部分をペイントして完成です!
2日程度放置すると完全に固まります。
ココがポイント
乾いてくると粘土が反って浮いてきます。半乾きの状態で、気になる部分はボンドで抑えたりと微調整すると仕上がりが良くなります。
手順④ニスを塗る
乾燥後にニスを塗ります。
粘土にも使える、防水効果アリのつや無しニスです。滑り止めにもなります。
ココに注意
つやあり(グロス系)のニスだと物によってはツルツルに滑るようになってしまいます。
白い液体ですが、薄めずに塗ることができます。乾くと半透明~透明になります。
ニスを塗ると粘土に染みて色が濃くなりますが、乾くと元の色に戻ります。
速乾性があるニスなので、1時間ほどで完全に乾きます。
完成品です。
こちらの手前側が、玄関のホール部分に面する側です。
玄関ホールの柱が1.5cmほど飛び出ている関係で、スロープとの間に隙間ができてしまうので、スロープに少し溝を施しました。
この溝のお陰で、玄関のホールの床と隙間ができる事もなくピッタリです。
完成後は、犬の昇降が可能か実際に試します。
最初はやはり抵抗あった犬ですが、おやつで釣ると数回のチャレンジだけですぐに慣れました。
犬スロープの材料と費用
制作にあたり、使った用具は以下です。
用具 | 用途 |
カッター&ハサミ | 段ボール箱にカットに。 |
布テープ | 土台作りに。撥水防水効果のあるものが良い。 |
粘土ベラ | 粘土の加工に。 |
ゴミ袋(45Lなど大判) | 粘土加工時に敷物として使用。 |
木工用ボンド | 粘土の貼り付けに。 |
刷毛 | 塗料用に。 |
段ボール箱は家にあったものを使用、その他の材料と費用は以下の通りです。
材料名 | 個数 | 値段 |
パジコ 木質粘土 ウッドフォルモ | 6個 | 単価435円×6=2,610円(税込) |
パジコ ニス 水性防水材 ツヤなし100ml | 3個 | 738円(税込) |
合計金額3,348円でした!
市販の犬用スロープはピンキリですが、同じようなサイズの物だと5,000円ほどしますね。
のこぎり使うような日曜大工は苦手…という女性でも気軽に作れます。
おすすめ市販の犬用スロープ
最近は犬用スロープの種類も増えました。
スロープ(坂)と、ステップ(階段)がありますね。
段差が高くなればなるほどスロープの傾斜(坂)部分は長くせざるを得ません。設置場所には十分なスペースが必要になります。
その点、ステップ(階段)の方が比較的コンパクトです。
ココに注意
急すぎる傾斜のスロープは転倒の可能性があります。また足腰の負担も逆に大きくなる場合があります。
ステップ(階段)の場合、各段の高さ、踏板の奥行など、犬の体格に合ったものを用意する必要はあります。
置く場所の問題もありますが、健康に関わる事なので、なるべく犬に合ったものを選んであげましょう。
スロープ
ステップ階段
我が家の場合、小型犬といえども、胴長・短足のダックスなので、段差による足腰への衝撃を極力減らすべく、スロープを選びました。
また、室内用だと、クッション性のあるものが多いですね。
今回のように、玄関に置きたいとなると布性のステップやスロープだと、汚れがどうしても気になり、自作する事にしました。
まとめ:スロープで犬の足腰への負担を減らそう!
手作りスロープの良い所は以下です。
- 好きな傾斜、幅にできる!
- ニスを塗る事で、防水スロープにもできる!(滑り止めとしても。)
- 好きな色やデザインにできる!
- 比較的安価で作る事が可能!
- 材料はホームセンターに行かなくても通販だけで揃えられる!
恐らく、例えば寝室用など目立たない場所用のスロープであれば市販の物で済ませていました。
今回、我が家は新築の玄関用という事で、サイズもデザインも気にして、最終的に手作りに至りました。(以前は特に段差のないアパートだったので特に問題はありませんでした。)
まだ6歳で、特に持病もなく元気な我が家の犬ですが、来年はもうシニアの仲間入り。椎間板ヘルニアなどの病気をしてからスロープを用意するのでは遅すぎます。
高さが合うものがない!好きなデザインのものがない!という方は、愛犬の健康の為に、思い切ってピッタリサイズのスロープをDIYしてみてはいかがでしょうか?
スロープと合わせて床についても、ペット専用(犬猫向け)フロアコーティングを検討したい所です。防滑性に加え、撥水性、耐傷性、耐久性、舐めても安全な抗菌も兼ね備えたペットに最適なフロアコーティングです。床が滑るかも?と心配な方は要チェックです。
ココに注意
噛み癖がある、よく暴れる…など犬の性格や体格によっては、手作りスロープは破損の可能性があり危険な場合もあります。作られる場合は自己責任でお願いします。
以上、犬スロープを手作り!ダンボールと粘土でDIYする方法。でした。