
新居の間取りを考え始めた時、一番悩んだのがやはり「和室を作るか作らないか」でした。
建坪33坪という小さな家なので、1階に和室を作るか作らないかでリビングの印象は大きく変わりますし、また、生活スタイルそのものにも大きな影響があります。特に乳幼児のいる家庭においての和室の存在は育児のしやすさ(特にワンオペ育児)を左右するものと思います。
子育て世帯における和室をつくるメリット・デメリットを含めて、ご紹介していきたいと思います。
こんな方におすすめ
- 和室を作ろうか悩んでいる方
- 子育てしやすい家を検討中の方
Contents
和室の用途
一般的、和室というと、客間の扱いかと思います。少し質の良い調度品を揃えて、客人をもてなす部屋で、時には宿泊用に使用する場合もあるでしょう。
もしくは、寝室としての和室。和式布団を敷いて寛ぐ為に和室を作られる方もいるでしょう。
乳幼児がいる家庭で和室を利用するというと、以下の使い方ができるかと思います。
- 昼寝
- オムツ替え(赤ちゃん)
- 着替え
- 寝室
家を建てる時に、子供部屋を設けるかと思いますが、子供が未就学児の場合、その寝床に困るかと思います。我が家は3歳と1歳の子供がおりますが、子供部屋が2階である事から、子供らだけを2階に寝かせておくわけにもいかず、1階の和室に寝かせています。母子の寝室の扱いです。
我が家においてこの和室は、もはや子供のお世話部屋なので、引き出し収納をおいて子供の着替えを入れています。すぐ隣が浴室&脱衣所なので、お風呂から上がったらすぐここで着替えさせられるのがとても楽です。
和室の広さ
畳の組み合わせ的に4.5畳、6畳、8畳が綺麗に揃う為、一般的です。
和室とまでいかなくてもリビングの片隅に畳コーナーとして2畳や3畳を設ける場合もあります。小上がりスタイルも人気です。
我が家は和室(個室)ですが、4畳です。
4畳です。4畳ちょうど。

4.5畳にするのが一般的かと思います。なぜ4.5畳が人気かというと、和式布団2枚横並びに敷く事ができるからです。お二人様用の客室としての最低限度のサイズなのです。
では、我が家。
我が家は、もう和室の用途が、母子の寝室orファミリークローゼットor看病部屋であり、客間としての利用を想定していません。ほぼないと思っているので、本来の用途に足りる最低限度の広さにしました。それが4畳です。
我が家の場合、息子2人が小学校にあがるタイミングでそれぞれの自室で寝てもらうようにする予定の為、未就学児2人+私が寝れるスペースがあれば十分と考えました。4畳ならクイーンサイズの和式布団を敷く事ができます。

和室のメリット・デメリット
和室を作るメリットとデメリットをそれぞれ考えてみました。
和室のメリット
- 急な来客にも対応しやすい
- 来客を泊める事ができる
- 子育てスペースとして使える
- 将来介護スペースに使える
- 洋室にリフォームなど多目的に使える
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和室を作るデメリット
反対に和室を作るデメリットを考えてみました。
- リビングが狭くなる(1階に和室を作る場合)
- 和室を作る費用が洋室よりも高め。
- 障子や襖や畳のメンテナンス費用がかかる。
- インテリアも和風の物に買い替えたくなる。
スペースと予算を確保するのが大変ですね。障子や襖や畳は経年劣化が顕著な気がしますし。
あと1点、
洋室と異なり、巾木(はばきがない為、掃除機をガンガンかけると壁紙を傷めます…。(砂壁であればいいのかもしれませんが。)
うちは早速やってしまいました…。
使っている掃除機はダイソンです。

和室の広さ
寝室として使用する場合、その大きさを考慮する必要があります。
形によって、布団の敷き方が変わってくるからです。どのように敷いて使用したいかは最初にイメージしておく必要があります。
また、畳を敷くのでその敷き方も考慮しなくてはならず。
畳には種類によってサイズがまちまちだという事は知られているかと思いますが、最近の住宅は畳割り(畳の寸法に合わせて家を作る事)で作る事は少なく、柱割り(柱と柱の寸法を決めてからそれに合う畳を作っていれる事)が多いので、あまり「畳何枚分だから…」と寸法を考える必要はありません。
我が家も特に考えず、間取り作成の段階で「4畳の部屋」としていた洋室部分を後から「和室」としましたが、特に問題にはなりませんでした。
尚、畳の敷き方も、祝儀敷きと不祝儀敷きというルールがありますが、我が家は全く気にせず不祝儀敷きで敷いています。敷き方については、最近は琉球畳など長方形ではなく正方形の畳が人気で採用される事が多く、敷き方もあまり気にされる事はありません。我が家はコストアップさせない為に一番安い長方形の畳を採用しました。
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畳 - Wikipedia
ja.wikipedia.org
我が家の布団の敷き方
では、実際に4畳の和室に母子が寝ている我が家。どうやって寝ているのか?をご紹介します。
現在、和式布団を敷いて寝ています。
我が家の和室のサイズは、実際に計ってみたら350cm×170cmでした。
図のように、ダブルロングサイズ(140×210)を敷いてみると、こんな感じ。
クーンサイズ(160×210)がジャストサイズになります。
私自身が身長150cmちょっとと小柄なので、みんなで横になって寝る事も出来ます。
私と未就学児の息子2人なら、クイーンサイズに横に寝る形がジャストです!!もう一人子供増えても大丈夫そう(笑)でも本当小さいうちだけですがね、ここで雑魚寝ができるのは。

多目的部屋としての和室
来客対応に使用できるきちんとした和室となると、障子や畳などの整備、また床の間を作ったのならば掛け軸など骨董品を置いたりお花を飾ったり…何かと手入れが必要です。でも、その客間としての機能さえ諦めれば、実用的な和室にすること事でぐっと日常的に使いやすい部屋になります。
我が家の場合、現状、子供部屋としての役割しかなく、床の間もナシ、障子もナシ、そんな簡易的な和室にしています。
それでも、畳のいい匂いが感じられ、ゴロゴロできる和室の特質が堪能できています。
収納も襖にしておらず、ドアにしました。和室要素は本当に、畳、入り口が引き戸、巾木ナシ、という点だけでしょうかね。
和室ない家での子育て
我が家も和室なしバージョンの間取りは考えていました。
子供が小さいうちは、上の図のピアノ置き場にジョイントマットを敷いて、必要ならロールスクリーンでもつけて、お昼寝スペースとして使おうかと思っていました。
でも、やはりロールスクリーンでは光は遮る事ができても、音までは遮る事が難しいですよね…。
かといって、乳児期の子供を2階の子供部屋に寝かしておくのは怖いですし。
当時、夫の帰りが遅かった我が家。(現在は夫は無期在宅勤務になっています。)
夫が帰るまでリビングで私は待つわけですが、その間、子供も1階に寝かしておきかったんですよね。
実際、和室ナシの一軒家に住む友人がいました。
彼女によると、お昼寝も夜寝る時も全部2階の寝室を使用、ベビーモニターをつけて、1階で監視する生活だと言っていました。子供が目覚めたら即2階に行かないといけないし、昇り降りが本当大変だと言っていました。結局、体調が悪い日などは、リビングに座布団を敷いて寝かせているという話も。
それを聞いたら、やっぱり、リビング隣接の和室があった方が、育児の難易度は格段に下がるな、と思ったんですよね。
1階に和室のような育児スペースを設けても、数年後には要らなくなります。
数年の事だと我慢するか、なるべく苦労のない育児を目指すか、どっちをとるか、だと思います。
あと、保育園利用か家庭保育かも大きく影響してくるかと思います。
保育園利用ならそれほど家での育児を気にする必要はないかもしれませんが、24時間基本家での育児となると、やはり育児しやすい家というのは重要になってくるかと思います。
少しでもママの負担を減らし、イライラしない育児をしたいものです。
まとめ:目的を明確にして和室を作りましょう!
よく、和室を設けたものの、普段は健康器具を置いてたり、物置部屋のようになっているお宅があります。(将に実家ですが…。8畳の客間が台無し。)結果的に洋室の方が使い勝手が良かったのでは?となる事もあるでしょう。
和室を作って活かすには「目的」が大事かなと思います。
以上、注文住宅における、和室の必要・不要?についてでした♪どなたかのお役にたてましたら幸いです。