
33坪の家を新築した私がお答えします!
33坪に住んでみての感想と、注文住宅を新築の際に33坪に抑える為にと妥協した点と、逆に妥協できなかった点をご紹介します。
あと、おまけで最後に33坪の家の新しい間取りを作ってみたので、見てください(素人です。)
こんな方におすすめ
- 33坪の家を新築したい方
- 建坪を増やすか減らすか迷ってる方
Contents
33坪の標準的な間取り
33坪は約109㎡、約65畳という広さです。
玄関、リビング、ダイニング、キッチン、風呂、トイレ(2つ可能)、和室、子供部屋2つ、主寝室、という基本的な間取りが可能な、4人家族が住むのに十分なサイズです。
収納も、大容量のウォークインクローゼットが1つは作れるぐらい余力がある規模の家。
都内のファミリー向け4LDKマンションは85坪前後の広さが一般的ですから、十分な広さであることがわかります。
坪 | 平米(㎡) | 畳 |
30坪 | 99.1㎡ | 59.8畳 |
31坪 | 102.2㎡ | 61.8畳 |
32坪 | 105.7㎡ | 63.8畳 |
33坪 | 109.0㎡ | 65.8畳 |
34坪 | 112.3㎡ | 67.8畳 |
35坪 | 115.7㎡ | 69.8畳 |
1坪およそ2畳分です。
建坪アップのご参考にどうぞ。
ちなみに…
なぜ33坪にしたのか?
家づくり開始時、漠然と最低でも100㎡以上の家を建てたいという希望がありました。
それは、首都圏のマンション4LDKを見ていると、広めでも85~90㎡だったからです。
「100㎡未満の戸建なら、またマンションの方がいいんじゃ…」
と、当時、持ちマンション暮らし(2LDK70㎡)の我々夫婦は思ったのです。
戸建の良さって、やっぱり「広さ」だと私は思い、
マンション暮らしでは味わえない広さがどうしても欲しかったのです。
31坪=102.2㎡なのですが、例えば坪単価多めに見て60万としたら、本体価格1860万。
我が家は土地を別途買うつもりだったので、本体価格2000万前後に抑えつつ、それでも少しでも広くてイイ家をと考えた時の限界が33坪でした。
さらに詳しく
別途土地を購入する必要があった為、最初からローコスト住宅狙いで、坪単価は30〜60万くらいで考えていました。
尚、固定資産税も、土地や家の広さ決めの際に考慮したいポイントです!広ければ税金もあがる!
固定資産税とは、家や土地に対して課される税金のことを差します。購入後にはその納税の義務が発生します。
固定資産税=固定資産評価額×税率1.4%
税率は各自治体で異なりますが、1.4%が標準的です。
固定資産評価額は各自治体が決める家や土地の価値です。家と土地の購入価格ではないのでご注意を!
固定資産評価額は3年に1度、見直しされています。

実録!33坪の暮らしぶり
33坪の家の住み心地を、主観的にお伝えしますね。
私のスペック
- 首都圏在住2児のアラフォー母
- 生まれと育ちは雪国の一戸建て(現在築31年)
- 学生時代はアパート1DKに4年
- 独身時代は複数の賃貸マンション1ルームに10年以上
- 結婚後も分譲マンション2LDKに3年
- 出産後も賃貸マンション3LDKに1年
引越し回数は8回!
田舎の広い一軒家で育ち、都内の狭いマンション暮らしに慣れ親しんだ私が、33坪2階建て一戸建てに住んでみての所感…というほどでもない感想を、以下ご紹介してまいります!
生活必須エリアが広々
長らく賃貸暮らしをしていたせいですが、お風呂場、脱衣所、キッチンの広さには感動しましたね。

生活エリアが、賃貸物件よりも広め確保できるのが戸建の良いところですね。
ちなみに、戸建だからといって、広いトイレって必要でしょうか?
狭いからこそ寛げる部屋・狭いからこそ使い勝手がいい場所というのがある、という事も念頭に入れておきたいですね。
我が家のトイレは賃貸の頃とほとんど変わらないような狭さですが、「広くすればよかったな」とは不思議と思ったことがないです。
リビングは狭さを感じやすい
入居したての頃は広く感じていました。
でも、リビングにいる時間というのは長いので、慣れてくると次第に手狭間を感じだします。
住み始めると段々物や家具が増えていくせいもあるかと思います。
やはり、無理してでも、リビングは広めを確保すべきかなと思います。
33坪の家はリビングとダイニングをそれぞれ確保はできるものの、どうしても、どちらも微妙に狭くなりがち(汗)
結果、リビングのソファを諦めました。詳しくは以下の記事にてご紹介しています。
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部屋数と機能的には十分ですが、「余裕」を感じられるほどの「余白」までを作るのはなかなか難しいのが33坪の家の特徴ですね。

キッチンは広めがいい
料理は得意でないこともあって、あまりキッチンは重要視してなかったダメな主婦です。
ちょっとした手違いで広々キッチンになってしまったのですが、
キッチンは広いに越したことはないですね。
我が家は現在、夫婦共に家仕事なので(夫はコロナで在宅勤務中)、3食都度食事を作っているのですが、やはり使用頻度の高い部分、居る時間が長い場所には十分なスペースを割いて正解だったと実感中です。

パントリーとママデスクについては、以下の記事でご紹介しています。
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ママデスク!主婦だって「自分のスペース(作業スペース・私物置き場)」が欲しい!
みみみ私もそこが一番、しっくりくるように思いました。 でも… 実際は、いくら部屋の片隅とはいえ、やっぱりリ ...
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寝室は広くなくてよい
現在、子供と共に1階にある4畳の和室で、子供2人と寝起きしていますが、寝室は本当に最小限でいいなと実感中です。
寝るときだけの使用。毎晩の事とはいえ、でもやっぱり寝るだけのスペース。
そこで他のことをする事はないですよね。(寝室にデスクやドレッサーなど置いている場合はまた違うかと思いますが。)
寝る事だけに特化した部屋なので、寝具にだけ拘り、広さは落ち着けるようあえて狭い方がいいですし、寝室を広くするのなら、普段の活動エリアに広さを割くのが正解だと思っています。
2階の主寝室、もっと狭くても良かったかな?とすら思っています。
ゆっくり寝れるようにゆったり広めに…と考えるのが一般的かと思いますが、忙しい日本人、寝てる時間って短くて寝室で過ごす時間も体感的には本当わずかだなと思います。

もちろん、人それぞれ生活リズムがあるので一概には言えませんが、子持ちアラフォー主婦である私は寝室で過ごす時間は本当僅かです。
私が妥協できなかった点
次に、家づくりをするにあたり、33坪という限られた建坪の中で、私が妥協できなかった点をご紹介しますね。
やっぱり無理して良かったという結果になった点でもあります。
脱衣所にリネン棚は必須
賃貸生活の時に不便に思っていたのが、やはり、お風呂に入る時に、パジャマや下着を別の部屋から持ってこないといけない事でした。
なので、戸建に住むなら、脱衣所に着替えをしまっておけるスペースが絶対欲しかったです。
結果的に、作って大正解でした!!

注文住宅にして良かったな〜と実感できるポイントとなりました。
狭くても土間収納は必須
アパートやマンション暮らしで不便だったのは、収納の少なさ。
もっと言うと、子供が出来てからは、お出掛け用品の収納場所がなくてストレスでした。
ベビーカー、砂場セット(意外と嵩張る)、ストライーダー(三輪車などの幼児用の乗り物)、ボールなどの遊具、また、傘も家族分増えますし。
子どもの成長と共に、玄関先でカブトムシやら虫の飼育も始まりますし、スケボなど遊具も増えるでしょう。
外に大きな物置があればいいですが、家を建てる時はそこまでの余裕がなく、とにかく家の中に突っ込んでおけるスペースだけでも欲しかったです。

特に天気が悪い日、大活躍。
傘や雨具など、室内に持ち込みたくないものをおいておけるので。
外に出しっぱなしだと風で飛ばされたりするのも心配なので、土間に置けるのは便利ですし安心です。(台風の時なんかとても助かります!)
逆に、新築時に、外にガレージや物置をしっかり作れる場合は、土間収納は必要ないかもしれませんね。ちょっとしたシューズクロークだけで十分そう。
我が家の場合、ペットトイレ置き場としても活用しています。以下の記事にて詳しくご紹介しています。
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みみみ奥行…(笑) ペットスペース費用 造作という事で建築費用に込みになっており、残念ながら、ペットスペー ...
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狭くても収納は諦めたくない!
33坪という狭さで、部屋数も欲しくて、土間も和室も…なんて言ってると、やはりどうしても収納が少なくなってしまいます。
しかし、収納だけは、どうしても諦められず…!
1階と2階の間に7畳越えの大容量収納を作りました。

クリスマスツリーなどのイベント用品や布団など嵩張るものはここへ!詳細は以下の記事にてご紹介しています。
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狭い家ほど床下収納を作って活用!33坪の家に3.5坪の大容量収納を作る。
みみみ広すぎて、現在はまだスカスカです! 子供の成長と共に季節用品やスポーツ用品が増えていくと想定し、広めに確保してもら ...
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私が妥協できた点
逆に、「33坪の家では無理だ…、諦めよう」と却下した点は以下です。
未だに、「やっぱりほしかったな〜」と思うことはありますが、改めて価格などと天秤にかけてみても、やっぱり諦めるしかなかった…と納得できるので、間違った判断ではなかったんだろうなと思います。
吹き抜けは諦めるしかない
部屋数を確保したいとなると、33坪で吹き抜けは厳しいなという印象でした。
本当、リビングの一部分だけ…なら、作る事自体は可能だったかと思うのですが、開放感を求めての吹き抜けの実現はなかなか難しいですね。
もう何畳かあればできたのに…といった境界線的な建坪だと感じています、33坪は。
2階には子供部屋2つ、主寝室、そして書斎が欲しかったので、それの中の何かと引き換えに…とはならず、優先順位的に、吹き抜けは諦めました。
それでも、我が家の場合は、開放感や明るさは諦めきれず、天井高を高くして、満足度を高めました。
詳しくは以下の記事にてご紹介しています。
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吹き抜けは実現できませんでしたが、間取り的は納得できる部屋数と広さが確保できたので、全体的に満足できる結果となりました。
ココがポイント
「2階リビング」にする事で解消する場合もあります。
玄関の広さは捨てよう…
1畳半の土間収納を採用したせいでもあるのですが、玄関の広さは早々に諦めました。
でも、今までずっと賃貸暮らしだったせいか、狭い玄関でも気にならないのが幸いです。
すぐ横続きに土間収納がある為、閉所感が軽減されているというのも大きいと思います。(あえて、土間収納に扉はつけませんでしたが、開けっ放しの方が広々してていいですね。←常に綺麗な状態にしておく必要はありますが…)
「玄関は家の顔」これをどこまで大事にするか次第かなと思います。
我が家の場合は、玄関よりもリビングの広さをとりたかったので、玄関は最小限にしました。

玄関ホールも廊下も最小限にしました。
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ココがポイント
玄関を狭くするとしても、最低限、宅急便など荷物の一時置場としてのスペースぐらいは確保する事をお勧めします。
和室のありなしは本当に要検討
それから、よく思うが、あと1坪追加できたなら、和室を一般的な4.5畳以上の広さにできて(現在は4畳)、かつ、床の間など作れたのになと、思いますね。
和室は、33坪の家にはちょと贅沢な部屋なのかもしれない、と建ててから気づきました。
我が家にとって和室は必須だったので仕方がないのですが、和室の有り無しで、大分、生活スタイルや1階のゆとりが変わってくるので、よく検討された方がいいです。
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33坪は一通り詰め込めるものの、全部取り入れるとそれぞれのスペースが結構残念な感じになる広さですね。そう実感しました。
無難な間取りが可能な33坪ですが、「全部屋狭い」「全部それなり。」を打破するべく、思い切って、何かを捨て、特徴のある空間づくりをしてみるのも手かもしれません。
おまけ:今作った33坪の間取り
33坪の家を建てたばかりの私(ただの素人)が、新たに33坪の間取りの家の間取りを考えてみました(笑)
こちらが外観です。北側玄関ですね。(我が家と同じ)
こちらが南側。大きい窓多めです!(耐震等級ガン無視です)
1階 LDK+和室+トイレ+お風呂場
さてさて、マイホーム完成後だというのに、こんな間取り作成ソフトを開いてしまった私です。

さあ、1階からご案内しますね。
ダイニングにスタディースペースを作りました!
広さを強調するのに和室には縁側を!
お風呂、脱衣所、トイレなど生活必須エリアは最低限にして、LDK+和室の寛ぎエリアを広くしました。
広々〜というほどでもないですが、十分な広さがありますね。生協の通い箱ぐらいは置けますかね。
右手は土間収納です。
ドアのデザインまで選択できなかったので、適当な引き戸ですが…。
リビングドアを開けます。
右手はキッチンですが、あえてキッチンカウンターの横に壁を作って、テレビ置き場にしました。
別角度からです。南側から見たリビング。
これ、南の庭にウッドデッキとかを作ったら、尚更広く感じるでしょうね!
引き戸を開けると、リビング隣接の和室です。
いつも開けておくと、きっと広々としますね!
ちゃんと床の間も作ってみました!
左手の引き戸は押し入れです。(戸のデザインは選べなかったので、圧迫感ある引き戸ですが、和室らしく襖がいいですね。)
南側が縁側です!
「何のスペース?勿体なくない?」と言われたらそれまでなのですが、この余裕がポイントです(笑)猫や犬の日向ぼっこスペースです!!
我が家もこういった余裕が欲しかったです(笑)
再びリビングに戻りまして。キッチンです。
あえてキッチンカウンター横に壁を作りましたが、ここの壁に窓を付けてもいいですよね。
ぶち抜いてアイアンフレーム、もしくはステンドグラスとか設置したらいいアクセントになりそうです!
ニッチにしてディスプレイ棚にしてもいいですよね。一番、よく見える場所です。
とにかく明るいリビングとダイニングです!
ダイニングの奥にはスタディースペースを。
ちょっとカウンターあると何かと便利ですよね。
でも、流石にダイニングテーブル置くには無理がある感じですね…狭い!キッチンも狭い!
この場合は、やはり我が家のように、リビングには食事可能なダイニングソファセットにして、ダイニングにはカウンター&椅子のみの方が良さそうです(汗)
和室ありの33坪の1階は、何をどう頑張っても、どうしてもLDKが狭くなってしまいますね!
一番、工夫がいる部分!と改めて思いました…

脱衣所とトイレは、最低限の普通な感じで。
それでは階段を上がって2階に行ってみましょう!
2階 主寝室+子供部屋3つ+トイレ
2階の間取り図です。
狭い部屋ばかりですが、3人子供ありの5人家族でも住める間取りにしました!
6畳の主寝室。寝るだけですから、こんなくらいで私は十分だと思っています。
二階にもトイレを。我が家は二階にトイレを付けなかったんですよね…標準仕様ではアリだったのですがあえて外したんです。
我が家は夫婦+男児2人の4人家族。トイレは2つもいらない気がして…。偏見かもしれませんが、男性ってトイレ短いですよね(汗)夫もそうなので、要らない気がして。
子どもが3人、しかも女の子がいたりする場合は、トイレは2つあった方がいい気はします。(私が便秘症だからってのもあるのですが…。女子はトイレにこもりがち&長居するイメージ。)
そして、トイレ右手のドアを開けると、バルコニーへ!
(間違えて、トイレをガラス張りにしちゃいましたよ〜二階だからとはいえ、これじゃ丸見えだ(笑))
こんな感じで、子供部屋が見えます。めちゃめちゃいい位置の子供部屋。
以上、最新33坪2階建て北玄関間取りでした♪
なんの参考にもなりませんが…。
結局、家を建てた後であっても、何度シミュレーションしても「これなら完璧!」という間取りになりません。
でもやはり人それぞれの生活スタイル、大事にしている習慣があるので、「ここだけは譲れない」というポイントは出てきます。
これからお家を建てられる方は、出鱈目でもなんでもとにかくあらゆる生活習慣をイメージしながら、部屋の広さ、部屋や住設の位置など希望を絞って、設計士に伝える事ができると、理想の家に近づきやすいでしょうね。
まとめ:33坪の家は広くはないけどある程度自由はきく。
33坪の家は、4人家族が住む分には機能的には十分、でもゆとりがあるか、自由な設計ができるかと言われると、そこまでの余裕はない、という具合ですね。
でも悲観することはなく、基本的には、家の規模については「前住んでいたところよりは広い」程度の広さを確保で、気持ちは満たされるなと私は実感しました。
33坪はそれがなんとか実現できる広さかと思います。
建坪を増やすか減らすかなど、家の大きさ決めに悩まれている方の参考になったら嬉しいです。
33坪の家は狭い?広い?建坪33坪に決めた理由とは?妥協できた点と、譲れなかった点も含めたご紹介でした♪

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