
お答えします!
好きな建材・壁紙が選び放題!
オプションで好きなキッチンなどの住設が好きに選べる!
家事動線完璧にしたい!間取りは自分で考えたい!
こんな風に「注文住宅なら何でもできるでしょ?」と考えられている方は、ローコスト住宅を選んで後悔される可能性が高いです。
最低限知っておくべきだったなと、ローコスト住宅施主が思う、ローコスト住宅を建てる上で知っておくべき基礎知識をご紹介します。
この記事から得られる事
- 「ローコスト住宅」が何かわかる
- 「ローコスト住宅」のメリットがわかる
- 「ローコスト住宅」のデメリットがわかる
- 「ローコスト住宅」を選択するにあたり覚悟すべき点がわかる
Contents
「ローコスト住宅」とは?
無駄なコストを削ぎ落した、比較的安い価格で建てられる住宅の事を指します。

一般的な注文住宅よりは、住設のランクが低めだったり、設計においても制限があり自由度は落ちるという難点はあるものの、それを除けば、リーズナブルな価格で、ある程度、理想に近い住宅を建てる事ができるのが魅力です。
ローコスト住宅の金額は?
ローコスト注文住宅の場合、本体価格の目安としては35坪以下で1000万台、またはそれ以下、と言われる事が多いですが、実は特に定められた基準があるわけではありません。
ローコスト住宅は何故安いの?
ローコスト住宅は、同じ資材を大量に仕入れたり、ある程度似た規格の住宅をプラン化して提供する事でコストダウンを実現しています。
また、大手ハウスメーカーのようにCMなど大規模宣伝を控え、広告費や人件費を抑えたりと、企業努力の賜物であったりもします。
ローコスト住宅のメリットは?
ズバリ、安い価格で理想に近い家が建てられる事でしょう。

田舎から出てきた若者が、その後、核家族になり、首都圏で家を持つというケースが多いですが、
建物が安く建てられる分、好立地の土地購入へ費用が当てられるというのが、ローコスト住宅を選択する一番のメリットかと思います。

メリットというか、そうせざるを得ない状況とも言えますが。
また、ある程度、作りがパッケージ化されている事から完成までが早いです。
仕様などがしっかり決まって資材も揃えば、最短3ヶ月で建ちます。
仕事・子育て関連で、忙しい子育て世代には、スピード感あるローコスト住宅新築は手軽です。

我が家の建築工事スケジュールは以下で公開しています。
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ローコスト住宅のデメリットは?
家の性能があまり高くないことでしょうか。
大手ハウスメーカーが謳っているような高性能な家ではない事が多いです。
安価と引き換えにデメリットが多いローコスト住宅のデメリットは以下です。
全体の価格を抑える為に、各所でローコスト対応がされている為、高品質、手厚いサービスはあきらめざるを得ません。
耐久性に関しても然り。
「家は性能」「高い金払ってるんだから…」そう考える方には、厳しい住宅ですね。
また、実体験としてこんな事がありました。
希望していたとあるメーカーのある住設があったのですが、提携業者での取り扱いがないメーカー(商品)という事で設置ができませんでした。

ココがポイント
どうしても取り付けたい住設がある場合は、ハウスメーカーとの契約前に実装可能か確認しておくと安心です。
注文住宅は何でも思い通りにできるもの!と期待していると、結構ガックリきます。
注文住宅とはいえ、ローコスト住宅の場合は制限が多いです。
また、デザイン性もあまり期待はできません。
見た目・デザインについての注文は、ローコスト住宅においてはあまり想定されていない気がします。

内装についても、大手ハウスメーカーだとICさんが戸別に担当する事が多いですが、特別に担当が付く事はなく、建具もクロスも施主の好みがそのまま採用されてしまう傾向があり、施主の知識次第では失敗しやすいかもしれません。

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もちろんハウスメーカーによりますが、ローコスト住宅故に、そういった専門スタッフとの打ち合わせの機会を減らすなど…人件費削減している部分が見受けられます。
じっくり相談しながら、あれこれ注文をつけて理想通りにしたいという方は、やはり、大手で新築するしかない、といったところでしょうか。
施主側はもちろん、ハウスメーカー側もコスパ重視です。
「何故、安いのか?」を、施主側もよく考え承知した上で、ローコスト住宅を選択する必要があります。
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「坪単価」のワナ
住宅の価格は「坪単価」で比較されます。
1坪の広さは畳およそ2枚分、面積にすると1坪約3.3平米です。
坪単価=本体価格÷延床面積(坪)
ローコスト住宅の坪単価の相場は?
ローコスト注文住宅は坪単価20万円~50万円が一般的です。
大手の有名どころでいうと、レオハウス、ヤマト住建、アイダ設計、アイフルホーム、タマホーム、アエラホーム、アキュラホームなどがあります。
一般的な注文住宅の坪単価の相場は?
定義はありませんが、だいたい坪単価60万以上です。
大手の有名どころでいうと、住友林業、積水ハウス、ヘーベルハウスなどCMでもおなじみの超大手ハウスメーカーがありますが、高断熱・高気密など、それぞれ独自技術による高性能な住宅を作る事を得意する企業が多いです。
家の性能が売り、また住宅設備も、有名メーカーの高ランクの物が標準仕様だったりと、性能の他、高級感が感じられる住宅づくりが可能なメーカーです。

高級注文住宅の坪単価の相場は?
坪単価70~100万です。
工法や資材をスウェーデンから輸入してつくる人気のスウェーデンハウスは坪単価80~100万円と言われています。
その他、大東建設ハウジング、三井ホームなどが比較的高額です。
坪単価だけの比較は危険!
ローコスト住宅を建てたい場合、「じゃあ各社のこの坪単価を比較して安いハウスメーカー(or工務店)を選べばいいんだ!」という事になりますが、業界内には本体価格の表示ルールが存在しない為、各社の坪単価は正確性に欠ける、という事を少々念頭に入れておくべきでしょう。
どこまでを本体価格に含めているか、実はそれはハウスメーカー(or工務店)ごとに異なるからです。
その為、坪単価だけで比較するのは少々危険、あくまで目安程度にした方がいいですね。
また、「35坪1600万のローコスト住宅、坪単価45万!安いね!ここなら建てられそう!」と思って見積もりをとってみると、必ず予想より高い金額を提示されます。
そのワケは以下です。坪単価には付帯工事などの費用が含まれていない為です。
要注意なその他費用
本体価格が安いからと飛びつくのは危険です。
本体価格以外にもかかる費用があります。
もちろん、土地の価格が高い(or土地が広い)ほど手付金や手数料なども多くかかるので要注意です。
付帯工事
家を建てる際に必ず発生する、水道・ガス・電気などの工事、また建物以外の工事全般を指します。
基礎補強工事、換気工事、外構工事なども含まれる事があります。
何が含まれるかは、ハウスメーカー毎に異なるので要確認です!
ココに注意
もちろん土地の種類によっても異なります。更地ではなく、古屋あり土地を買い取って解体から始める場合は、解体費用、また地盤調査費用、地盤改良費用等々も追加で発生してくるので要注意です。
オプション費用
ローコスト住宅でも、居住における最低限度の住宅設備は整っています。
でも、最低限度、全く変更なく…という場合は少ないでしょう。

いくらかオプション費用の予算は別途確保しておいた方がよいかと思います。
よくあるオプション
- キッチンのカップボード追加
- トイレに手洗い場を追加
- ニッチの設置
- 棚や机などの造作
- 開口のデザイン(アーチ型など)
もっと詳しく
諸経費
火災保険料はもちろん、各種税金やローン手数料や登記費用などが発生します。
何かにつけて「手数料」がとられて、これがまた馬鹿になりません。
一般的に新築戸建ての場合、物件価格の6〜9%かかると言われています。
本体価格に何が含まれるかを確認、また、総費用を出してもらい上限を確認した上で検討しましょう。
ココに注意
総費用もハウスメーカーによって、見積もりに含めてくる物が異なるので全内訳は必ずチェックしましょう。

総費用以外にかかる費用
また、総費用以外にも発生するであろう、細々とした費用も予め計算して予備費として現金を用意しておいた方がいいですね。
- 引越し費用(退去費用が発生する場合も…)
- 照明費用(備え付け以外の部分)
- カーテン費用(新築費用に含まれる場合もあり)
- エアコン本体、取り外し・取り付け費用
- 引越し挨拶粗品代
- 住民票等の発行手数料
- 火災報知器設置費用
- テレビのアンテナ設置費用
- インターネット開設費用
- 電話回線費用
- 町内会費用
- セキュリティ費用(アルソックやセコムなど)
戸建に引越すと、賃貸では考える必要さえなかったような費用が普通に乗ってきたりするので、予め算出しておいた方がいいです。

さらに詳しく
引越しをするとNHKの集金人が高確率でやってきます。賃貸マンションorアパートでのプランと、戸建でのプランは異なる場合があるので、入居前にNHKの住所変更届けを出しておきましょう。
我が家の費用関連は、以下のページにまとめています。
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注文住宅2000万円台の家。33坪ローコスト住宅の費用公開。
みみみ小さな会社なので、このブログ上では社名公表は控えたいと思います。 尚、ローコスト住宅を手掛けるハウス ...
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建築費用以外でも出費がかなりありました。
賃貸と違って、ないものは購入してつけないといけないので。テレビもネットも開通工事をしないと、入居後すぐには何も見れません。
↓入居後すぐにアンテナ工事だって業者にしてもらわないと、テレビすら映りません…
家の資金は住宅ローンで賄うといっても、手元に現金がある程度はないと、戸建を持つ事は危ないと思います。
本当、入居時は何かとお金がかかります(汗)
我が家の、建築費用とは別で、入居時にかかった費用(家具家電系も含め)は以下の通りです。
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新築だって家具家電が全て買えない家庭もあるんです。新築時の買い物リスト公開!
みみみマンションみたいに掃き掃除だけでは済みません! 以上、ないと生活できないものだけで60万ですね!! ...
続きを見る
ローコスト住宅メーカーの口コミ・評判
ローコスト住宅で有名な大手メーカーのご紹介です。

ローコスト住宅メーカー(そう謳ってはいないメーカーもありますが。)も特色があります。
「安い所ならどこでも!」と妥協せず、色々なメーカーを見てみる事をお勧めします。我が家も利用した資料一括請求サービス(無料)
ヤマダレオハウス
2006年設立。12のテーマに沿った120のプランがあります。ヤマダ電機グループだからこそ可能な住設あり!
坪単価目安:40万~50万円

アキュラホーム
1978年創業。建てた後も末永くサポートする「永代家守り活動」あり!
坪単価目安:40万~55万円

タマホーム
1998年創設。全国の46都道府県に店舗があります。初期保証の10年間を始め、30年、60年保証あり!
坪単価目安:30~45万円

ヤマト住建
1987年創設。「長寿命」「広い」「安い」「高性能」そして「資産価値の高い」家づくりを追求!
坪単価目安:35万~60万円

ポラス
2001年創立。5つのブランドから選べる注文住宅。
坪単価目安:45万円~65万円

東栄住宅
1951年創立。耐震等級3 住宅性能評価付住宅。(長期優良住宅)
坪単価目安:45万〜60万円

※実は、我が家が最後まで悩んだメーカー。ローコスト住宅の中では高め?別記事で書いた、私がタッチの差で逃した建売って実はココのです。担当して下さった営業さんのご提案(二級建築士でもある)と対応が素晴らしくて…夫もかなり悩んでいました。
本当は我が家がお世話になったメーカーも是非ご紹介したい所ですが、このブログの影響力がどれほどに及んでしまうのか私には想像もつかないので、今回は見送らせて頂きます(汗)
上記のような大手はもちろん安心感ありますが、中小は中小で、プランに縛られない選択を許容してくれる場合もあり、自由度がより高い事もあります。
地域密着型の工務店などでも安く対応してくれる場合もあります。
ハウスメーカー名にとらわれず、その地域でローコスト住宅を建ててくれる会社から探した方がいいかなと思います。
我が家も利用した資料一括請求サービス(無料)は地域名から検索可能です。
ローコスト住宅まとめ:覚悟を持ってローコスト住宅を選ぼう!
ローコスト住宅に性能性や耐久性を求める人はいないと思いますが、それ以外でも制限がある事を覚悟しておきましょう。
ローコスト住宅で、理想の注文住宅の実現!
は、結構厳しいものがあるなという感想です。
でも、工夫次第ではそれに近い形の家を安く作れるのは、助かりますよね。
「注文住宅は無理!建売で我慢!」と考えられている方も、諦めず検討してみる価値はあるかと。

また、「1000万円の家!」など破格な値段の家の広告を目にする事がありますが、その表示金額ちょうどで買えることはほとんどありません。上記でご紹介してきたように、家は建物を建てるという事だけではないからです。
本体価格の内容、また他にかかる費用については、もちろんハウスメーカー(or工務店)によりバラツキがあるので、比較の際にはかならず見積もりをとって比較検討する事をお勧めします。
以上、ローコスト住宅とは?についてでした♪どなたかのお役に立てましたら幸いです。